1945年以降、現代ファッションは変化のスピードを加速させることになる。トップデザイ
ナーが表現する「モダニズム」は、瞬く間に「クラシック」と呼ばれるようになり、その後
のディケードを鮮明な色で変えてきた。この講演では、2017年に海外の美術館で行われたフ
ァッション回顧展に注目し、その動向を探ることにする。現在のように無個性となった消費
のスタイルの時代に、それらの展示会は何を伝えることができ、何を遺すことができたのか
を、考えてみる。
講師:坂口 建二郎氏(武庫川女子大学生活環境学部生活環境学科 准教授)